本記事は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に対し、Cell Healingが提供する独自の物理的アプローチ(代替療法・コンディショニング)をご検討中、あるいは現在受けられているクライアントに向けたロードマップです。
- 「現状維持(進行の停止)」を狙うことの難しさと、当研究所における介入の基本原則を解説します。
- 上位運動ニューロン領域(脳・脊髄由来の突っ張り等)と下位運動ニューロン領域(末梢神経・筋肉の萎縮等)における、アプローチの難易度と時間差について。
- 当研究所の臨床の観察事実に基づく、コンディション推移の「5つのフェーズ(現在地の指標)」を公開します。
ALSのクライアントやご家族から、初回のカウンセリング時に「今の状態で進行を停止させたいです」という切実なご要望をいただきます。しかし、物理的な細胞環境へのアプローチにおいて、この「停止状態の維持」が実は最も困難です。
なぜなら「停止」とは、疾患が進行しようとする強力なエネルギーを体内に残したまま、ギリギリのバランスで新たなコンディション低下を防ぎつつ、機能の惹起(良い反応)が起きすぎないようコントロールする……という神業のような調整を意味するからです。
当研究所の物理的介入(コンディショニング)における考え方はもっとシンプルです。
「細胞環境にエラー(物理的な阻害要因)がある=コンディションは低下し続ける」
「エラーを取り除く=本来の機能が惹起される(良い反応に向かう)」
この2択であり、アプローチが届いた支配神経の領域から順次、機能のサポートが進んでいくという現象が観察されています。
上位ニューロンと下位ニューロンのアプローチ難易度
ALSにおける身体のエラー(障害)は、症状の出方によって大きく「上位運動ニューロン領域(脳から脊髄:手足の突っ張りや反射の亢進)」と「下位運動ニューロン領域(脊髄から筋肉:筋肉の痩せやピクつき)」の2つに切り分けることができます。
【圧倒的な時間差と根本的な課題】
下位運動ニューロン領域(筋肉などの末梢)のみに集中的に高頻度でアプローチを行えば、比較的短期間で筋肉の良い反応(一時的な機能の惹起や動かしやすさ)を引き出すことは可能です。
しかし、大元である上位運動ニューロン領域のエラーを解消しなければ、コンディションはすぐに元の低下した状態へ落ちてしまいます。
そして、この上位運動ニューロン領域のエラーを取り除くには、下位の30倍、あるいはそれ以上の膨大な時間と継続的な介入を要することが通常です。
理論上、毎日6〜8時間の物理的介入ができれば、筋肉のコンディションを落とすことなく上位から下位まで一気にサポートできるはずです。しかしそれは肉体的にも時間的にも現実的ではないため、当研究所では「週2回・各2時間」を一つの基準としてアプローチを行っています。
【完全保存版】コンディション推移の5つのフェーズ
上記のアプローチを継続した際、クライアントの身体にどのような変化が、どのような順序で現れるのか。これまで口頭でお伝えしてきた「再現性のあるプロセス」を、初めて文書として明確にフェーズ分けしました。現在のご自身の状態(イマココ)を知るための指標としてご活用ください。
アプローチを開始しても、この数ヶ月間は疾患の勢いが勝り、容赦なくコンディションの低下が進むことが多いです。介入による「良くなった(体が軽い)」という実感もその日限りであることが多く、身体の感覚に鈍感な方は変化が一切わからず、不安からここで挫折してしまう可能性が最も高い時期です。
※安全確保の限界について:
この厳しい段階において、すでに気管切開等へ移行する見込み(呼吸機能が極めて切迫している状態)のケースでは、当研究所の物理的介入(通院・長時間の施術)だけでは医学的な安全性の確保が難しく、現状はお引き受けをお断りせざるを得ない場合がございます。
上位運動ニューロン領域へのアプローチが蓄積してくると、ALS特有の「腱反射亢進(手足を叩いた時にビクッと過剰に反応する状態)」の度合いが下がってきます。このレベルに達すると、半分以上のクライアントに部分的な良い反応が見られ始め、コンディション低下の速度が顕著に緩やかになります。
日によって調子の波はあるものの、「異常な反射が落ち着いてきた」という客観的でわかりやすい変化が、ご本人やご家族にとって「このまま頑張ろう」と思える大きな希望(指標)となります。
中枢(脳幹領域)のエラーが消失し、脊髄由来の腱反射亢進反応が完全に消えると、コンディション低下のスピードは格段に遅くなります。通院頻度にもよりますが、ここから「良い反応(本来の機能の惹起)」が優位に立ち始めます。
- 実感の変化: 日に日に最大筋力や筋持久力が向上していることを体感できるようになります(上位の障害が強いと、異常に持久力がない・急に力が入らなくなるという現象が起きますが、それが軽減します)。
- 先行するサイン: 筋肉の機能が本格的に戻る前に、まずは「夜間に足などがつる(こむら返り)」という症状がなくなる・大きく減少するという前兆が現れることが多いです。
※この状態になると通院頻度を少し落とすことも可能ですが、過去の事例として、油断して頻度を急激に落としすぎたために、短期的にコンディションが後退(ぶり返し)したケースがあるため、慎重な見極めが必要です。
ここまで来ると、順調に機能がサポートされるケースがほとんどです。ただし、身体の部位や障害を受けた期間によっては「機能が戻りにくい箇所」が残る場合があります。その際は該当箇所を重点的にアプローチし、再度のコンディション低下を起こさせないよう防波堤を築きながら、確実に身体の機能を整えていきます。
状態の安定度合いに合わせ、通院頻度を「1〜3ヶ月に1回」のフォローアップ(メンテナンス)へと徐々に適正化していきます。
本来の機能が十分に惹起された、あるいは介入開始時の障害度合いから判断して「これ以上の機能引き上げは物理的上限(例:本来の60〜70%程度)に達した」と判断した場合。そして、日常生活において「異常な疲れやすさ」などの再度の低下兆候が見られない状態が安定して続けば、当研究所における集中ケアは完了(卒業)となります。
「イマココ」を知ることで、心を守る
私たちがこのフェーズを明確に言語化して公開した最大の理由は、クライアントに対し「実態のない気休めを言って期待を煽ること」を絶対に防ぐためです。
「今は一番苦しいフェーズ1です。踏ん張りどころです」
「異常な反射が落ちてきました。フェーズ2に入りましたよ」
このように、現在地(イマココ)と「次に起こり得る客観的な身体のサイン」を包み隠さずお伝えすることで、見えない恐怖と戦うクライアントの心理的負担を少しでも減らすことができると考えています。
「この時期はこういう感情(焦りや不安)になりやすいですよ」というメンタル面の波形についても、今後はこのロードマップに組み込み、心身両面からサポートできる体制をさらに強化していく所存です。
※本記事は当研究所の臨床観察に基づく保存版データです。新たな知見や症例の蓄積に伴い、随時加筆修正を行ってまいります。
本記事に記載された「フェーズ」およびコンディションの推移は、当研究所における独自の物理的アプローチ(代替療法・コンディショニング)を継続して受けられたクライアントの観察傾向をまとめたものです。これは現代医学(標準治療)におけるALSの進行停止や完治を保証・標榜するものではありません。また、細胞環境の変化や実感にかかる期間には、個人の年齢、進行スピード、介入開始時の疾患レベルにより極めて大きな差異があります。医療機関での治療(進行遅延薬、呼吸管理、栄養管理等)は主治医の指示に従い、並行して継続してください。
