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副腎疲労とは?原因不明の不調の原因は副腎疲労かも
そもそも副腎って?
副腎とは
副腎(ふくじん、ラテン語: Glandula suprarenalis, 英語: Adrenal gland)は、哺乳類などに存在する内分泌器の1つである。腎臓の傍に位置することから、この名があり、腎上体()とも呼ばれる。
副腎は2層構造をしており、中胚葉由来の副腎皮質および外胚葉由来の副腎髄質から構成される。
副腎皮質からは、コレステロールを原料に多種のステロイドホルモンが分泌される。それらのホルモンをまとめて副腎皮質ホルモンと総称する。副腎皮質ホルモンは、その機能から大きく3つに分類される。体内での糖の蓄積と利用を制御する糖質コルチコイド、無機イオンなどの電解質バランスを調節する鉱質コルチコイド、そして生殖機能に関与する性ホルモン、特にアンドロゲンである。
副腎髄質からは、カテコールアミンであるアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌され、体のストレス反応などの調節を行っている。皮質と髄質とは発生学的にも機能的にも直接の関連性はない。
引用:Wikipedia
難しく書いていますが、一言で表現すると、
「副腎とはホルモンの分泌をつかさどる器官」です。
腎臓の近くに存在するだけで、その機能は腎臓とは似ても似つかない器官です。英語からはホルモンを分泌する腺というようなニュアンスが伝わるので、日本人・中国人以外は名前さえ覚えればその機能に関しては誤解はないかもしれません。
ホルモンというのは「健康」を考えてたときにはとても重要な役割を担っており、すべての病気は血流と、ホルモンバランスから起きるともいわれる程です。
副腎皮質・副腎髄質から分泌されるホルモン
健康への興味関心が高い人であれば「副腎皮質ホルモン」などは耳にしたことくらいはあるのではないでしょうか。
副腎皮質や副腎髄質から分泌されるホルモンに関してそれぞれどのような影響を与えるのかということを具体的に紹介していきます。
■ 副腎皮質ホルモン
副腎皮質ホルモンとは副腎皮質から産生されるホルモンの総称であり、炎症の制御、炭水化物の代謝、タンパク質の異化、血液の電解質のレベル、免疫反応などに広く影響があります。ストレスなどによってその分泌に影響がおきる。医薬品でよく耳にする「ステロイド」とはいわゆるこの成分を薬品化したものである。他にもアナフィラキシーショックの時、心停止時に使う「エピネフリン」などもアドレナリンという副腎髄質より分泌されるホルモンです。副腎皮質ホルモンは大きく3つ「鉱質コルチコイド」「糖質コルチコイド」「性ホルモン」に分類される。
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鉱質コルチコイド
-代表的なホルモン:アルドステロン
ナトリウムの再吸収を促進。コレステロールから合成される。
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糖質コルチコイド
-代表的なホルモン:コルチゾール
ステロイド系抗炎症薬(SAID)として、急性炎症、慢性炎症、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、痛風、急性白血病などに広く医薬品として使用されている。
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性ホルモン
-代表的なホルモン:アンドロゲン
アンドロゲンは男性ホルモンの総称で、具体的な男性(雄性)ホルモンとしては「テストステロン」「ジヒドロテストステロン(DHT)」「デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)」などがある。
副腎疲労とは?
副腎の機能としてストレスがあったときに分泌させるストレス耐性のホルモン「コルチゾール」があります。ストレスを継続的に受けることで副腎は分泌し続けることで疲労していきます。
疲労が蓄積すると、「コルチゾール」の分泌が低下し、ストレスに対処できなくなり、慢性疲労やうつ症状などが出できます。これが「副腎疲労症候群」と言われる、副腎疲労状態となります。
コルチゾールは別名「幸せホルモン」ともいわれ、精神状態をよい状態で保つ上でとても重要なホルモンです。
■ 副腎疲労の主な特徴
- 朝起きれない、起きるのがつらい
- 眠っても疲れが取れない
- やたら疲れやすい
- 集中力が持続できない
- 疲れて記憶力が低下している
- カフェインで無理やり乗り切ることが多い
- 頭が働かない
- 休みの日もだらだらと過ごしてしまう
などが複数当てはまる場合、副腎が疲れている可能性があります。
副腎疲労の原因と影響
■ 副腎疲労の原因-ストレス
副腎疲労の原因は前の項でも少し触れましたが、継続的なストレスが大きな原因となります。
人はストレスを受けたとき、脳(視床下部)が認識をし、下垂体が副腎を刺激、副腎がホルモンを分泌することでストレスに対処をしています。
「仕事のプレッシャー」「新しいことへの挑戦」など刺激が強い状態が継続すると、副腎疲労へとつながります。
■ 副腎疲労の原因-睡眠不足
睡眠不足により、コルチゾールの分泌は低下します。睡眠不足になる原因が仕事などストレスがかかることが原因だとすると余計にその分泌に大きな影響を及ぼします。
またコルチゾールの分泌は日内変動(一日の中でも分泌の多い少ないなどがある)があります。通常は朝8時頃をピークに分泌が活発にされ、その後夜にかけて減少します。
朝に仕事のやる気がみなぎっているのものしっかりと休んだことで気力が回復していることと、コルチゾールの分泌量によってストレス耐性が高く、朝がとても仕事を効率的に対処するのにいいということがあります。そのため、億劫になりがちが重たい仕事を朝にもってくるというのもの仕事の処理方法の一つとなります。
一方で副腎疲労がある状態であると朝でも十分な量が分泌されず、朝に億劫な仕事を持ってきてしまうと精神的につらくなってしまい、朝が起きれないなどの症状を引き起こしてしまうため注意も必要です。
■ 副腎疲労の原因-栄養(コレステロール)不足
副腎はコレステロールから合成がされます。ビタミンB群、ビタミンC、ミネラルも同時に必要とするためコレステロールとビタミンが十分量ある必要があります。
疲れやすい方などはついつい「炭水化物ばかりを摂取」、もしくは「無理な糖質制限」などを行うことで上記の栄養素が不足することで、コルチゾールの合成が十分にできないことがあります。疲れやすい方は食事やサプリメントに関して見直し、バランスのよい栄養をとることも必要となります。
副腎疲労を回復させるには?
副腎疲労の原因としては主に3つ
- ストレス
- 睡眠不足
- 栄養不足
が主な原因として考えられます。
それぞれに対しての対策が必要となります。
■ ストレスが原因の副腎疲労の場合
ストレス解消の手段の一例として下記がおすすめです。
- 定期的に何か気晴らしをする手段を持つ
- ストレスが長期にわたってかからないように仕事やタスクのマネジメント、タイムマネジメント等を行う
- お風呂にじっくりと入る
- 汗をかく
- 泣ける映画・本を見る
■ 睡眠不足が原因の副腎疲労の場合
睡眠不足の場合は下記の方法などがおすすめです。
■ 栄養不足が原因の副腎疲労の場合
肉・魚・野菜をしっかりとバランスよくとることが必要です。
その他、特に意識したほうがよいこととして、
- トランス脂肪酸を摂らないこと
- 砂糖の摂取を控えめにすること
- 野菜をたくさん食べること
トランス脂肪酸をとると低比重リポタンパク(LDL)いわゆる悪玉のコレステロールが増えると言われています。
善玉のコレステロール高比重リポタンパク(HDL)を増やすには魚に含まれるOmega-3やナイアシンがいいと言われています。
必要に応じて上記をサプリメントとして摂取するなど、栄養バランスを整えていきましょう。
最後に
そもそも概念としてまだあまり知られていない「副腎疲労」。もしかして「何か疲れやすい?」などと感じたら疑って、上記に示したような方法で対策をしてみてください。
慢性的に副腎疲労に陥っている場合、ついついそれが普通と思いがちですが、副腎疲労が解決すると、すっきりと毎日いきいきと生活することができます。
万病、不調は「血流」と「ホルモンバランス」が原因と言われるように、ホルモンバランスをつかさどる副腎というのはとても重要な器官です。
ぜひ一度、注意を払ってみてください。