【CMT】下垂足でつまずくとき|装具を考える前に見たい足首・靴・疲労のサイン
CMTで下垂足があると、つま先が床に引っかかる、段差でつまずく、足音が大きくなる、疲れてくると歩き方が崩れる、といった変化が起こりやすくなります。 ただし、すぐに「AFOが必要かどうか」だけで考えると、足先の上がりにくさ、足首の硬さ、横揺れ、足部変形、靴との相性、疲労の影響が見えにくくなります。 このページでは、装具相談の前に整理したい観察ポイントを、歩き方・靴・足首・疲労・記録の視点でまとめます。
結論
- 下垂足でつまずくときは、足首を上げる力だけでなく、足関節の硬さ、足部変形、足裏感覚、足首の横揺れ、疲労で悪化するかを一緒に見る方が整理しやすくなります。
- 装具を考える前に、「どの場面でつまずくか」「靴で変わるか」「片側だけか」「疲れると悪くなるか」「足首もぐらつくか」を確認しておくと、相談の質が上がります。
- 靴や足底板で足りるのか、AFOのような支持が必要なのかは、つま先の引っかかりだけでなく、足首の安定性、足部変形、歩行距離、生活場面で分けて考えます。
- 装具は「重症だから使うもの」ではなく、つまずき、転倒、捻挫、疲労、代償歩行を減らし、生活を保つために検討するものです。
- 急な片側悪化、強い痛み、腰から足への強いしびれ、足首の腫れ、転倒後に歩けない状態は、下垂足だけで説明せず医療機関へ相談してください。
このページで見ること
このページは、CMT全体の解説でも、装具の種類を決めるページでもありません。 下垂足でつまずくときに、装具相談の前に本人・家族が整理しておくと役立つ情報をまとめるページです。
| このページで見ること | ここで決めないこと | 相談先 |
|---|---|---|
| 足先がどの場面で引っかかるか | AFOが必要かどうかの最終判断 | 神経内科、リハビリ科、理学療法士、義肢装具士 |
| 足首の硬さ・横揺れ・足部変形が重なっていないか | 足底板や装具の処方内容 | 装具外来、整形外科、リハビリ担当者 |
| 靴でどの程度変わるか | 靴だけで十分かどうかの断定 | 義肢装具士、靴・足部評価に詳しい医療者 |
| 疲労時・長距離・夕方に悪くなるか | 歩行量や活動量の最終調整 | 主治医、理学療法士、学校・職場の支援者 |
「下垂足があります」だけでは、相談時に必要な情報が不足しやすくなります。 「どこで、どちらの足先が、どのくらい歩くと、どんな靴で、どう引っかかるか」まで整理すると、装具や靴の話が進みやすくなります。
下垂足で起きやすいこと
下垂足では、歩くときの振り出しでつま先が上がりにくくなるため、床、カーペット、敷居、段差、階段で引っかかりやすくなります。 CMTでは足関節背屈の弱さに加えて、足趾や足底の筋力低下、感覚低下、凹足や足趾変形が重なることがあります。
初期には、「急いだ時だけ」「疲れた時だけ」「夕方だけ」「長距離の後半だけ」目立つこともあります。 そのため、診察室で数歩歩いたときには分かりにくく、日常の場面を記録して伝えることが重要です。
つま先が十分に上がらず、床や段差に当たりやすくなります。転倒の直接原因になりやすいサインです。
足先を床に引っかけないために、膝を必要以上に高く上げる代償が出ることがあります。
つま先を前に通しにくいため、足を外側へ回すような歩き方になることがあります。
足をゆっくり下ろす調整が難しくなり、足が床に落ちるように着地することがあります。
下垂足は「いつも同じ強さ」で出るとは限りません。 距離、速さ、疲労、靴、床、時間帯で見え方が変わることがあります。
装具の前に見たいこと
装具が必要かどうかを考える前に、まず今の困りごとを分けておくと整理しやすくなります。 下垂足だけなのか、横揺れもあるのか、足部変形が強いのか、疲労時だけ崩れるのかで、必要な支え方が変わるためです。
| 見たいこと | 意味 | 確認例 |
|---|---|---|
| つまずく場面 | 平地、階段、段差、坂、急ぎ足で必要な補助が変わりやすい | 駅、家の敷居、学校、職場、外出後半で起きるか |
| 足首の硬さ | 可動域が少ないと、装具だけでなくストレッチや姿勢の確認も必要になりやすい | 膝を伸ばした時・曲げた時で足首がどれくらい上がるか |
| 足部変形 | 凹足、踵内反、ハンマートゥがあると、靴や足底板の相性も重要になる | 足裏の胼胝、靴底の外側減り、足趾の当たり |
| 足首のぐらつき | つま先の問題だけでなく横揺れも大きいなら、支持の考え方が変わる | 方向転換、凸凹道、下り坂、捻挫歴 |
| 疲労の影響 | 長距離だけ悪いのか、朝から常に悪いのかで必要な場面が変わる | 何分・何メートルで崩れるか、夕方に悪化するか |
| 靴との相性 | 靴で安定する場合と、靴だけでは足りない場合がある | 軽い靴、柔らかい靴、踵が硬い靴、ハイカットでの違い |
| 生活への影響 | 転倒回数だけでなく、外出制限や疲労が判断材料になる | 通学、通勤、買い物、階段、体育、旅行で困るか |
「下垂足がある」だけでは足りず、何と一緒に起きているかまで見る方が相談しやすくなります。
歩き方で見たいサイン
装具の必要性を考える時は、歩けるかどうかだけでなく、歩き方の崩れ方を見ます。 代償が大きい状態で無理に歩き続けると、疲労、腰痛、股関節や膝の負担、転倒不安につながることがあります。
| 歩き方のサイン | 考えやすいこと | 相談時に伝えること |
|---|---|---|
| つま先が床にこする | つま先クリアランス低下 | 平地、カーペット、段差、疲労時のどこで起きるか |
| 膝を高く上げる | 足先を引っかけないための代償歩行 | 疲労、腰痛、股関節の負担が出ていないか |
| 足を外へ回す | つま先を前に通しにくい代償 | 片側だけか、靴で変わるか、動画で確認できるか |
| 足音が大きい | 着地時のコントロール低下 | 疲労時、急ぎ歩き、階段下りで目立つか |
| 方向転換で崩れる | 足首の安定性や感覚も関係している可能性 | 外側へ崩れるか、同じ足をひねるか |
| 歩行後半だけ悪い | 疲労で足先の上がりやバランス修正が落ちる | 何分・何メートルで変わるか |
歩けていても代償が大きい場合、本人は「まだ大丈夫」と感じても、転倒や疲労のリスクが増えていることがあります。 できる・できないだけでなく、どれくらい無理をして歩いているかを見ます。
動画で残すときの見方
- 正面・横・後ろから短く撮る
- 靴あり・靴なし・装具ありで違いを見る
- まっすぐ歩くだけでなく、Uターンを入れる
- 少し速く歩いた時と、ゆっくり歩いた時を比べる
- 疲れる前と、歩いた後半の両方を比べる
- 安全な場所で、転倒しない範囲で撮る
靴との相性をどう見るか
下垂足の見え方は、靴で大きく変わることがあります。 ただし、「軽い靴ならよい」「柔らかい靴ならよい」とは限りません。 足首のぐらつきや足部変形がある場合、軽さよりも踵の安定、靴底の形、足趾の余裕、足が靴の中で滑らないことが重要になる場合があります。
| 靴で見ること | 良くなりやすいこと | 注意したいこと |
|---|---|---|
| 踵が安定するか | 方向転換や着地時のぐらつきが減ることがある | 踵が靴の中で横に動くと足首が不安定になりやすい |
| つま先に余裕があるか | 足趾の圧迫や爪の当たりが減ることがある | 余裕が大きすぎると靴の中で足が滑る |
| 靴底が柔らかすぎないか | 足裏の当たりが楽に感じることがある | 柔らかすぎると足首の横揺れが増える人もいる |
| 靴が重すぎないか | 足を振り出しやすくなることがある | 軽くても支持が弱いと不安定になる |
| 靴底の減り方 | 外側荷重や左右差の手がかりになる | 外側だけ減る、片方だけ減る場合は足部・足首も相談 |
| AFOと一緒に履けるか | 装具を使う場合の実生活での使いやすさに関係する | 装具が入らない靴、脱ぎ履きが難しい靴は継続しにくい |
靴選びを詳しく整理したい場合は、CMTの靴選びで失敗しないためにも確認してください。
靴で大きく変わるなら、装具の前に足と靴の組み合わせを見直す意味があります。 一方で、靴を変えてもつまずきや横揺れが残る場合は、装具相談に進む目安になります。
足首の硬さ・横揺れを見る
下垂足というと、足先が上がらないことに注目しがちですが、足首の硬さや横揺れも重要です。 足首が硬い場合、つま先を上げる動きそのものが出にくくなります。 足首が横にぐらつく場合、AFOや靴に求める役割が変わります。
- しゃがみにくい
- 階段下りで足首が使いにくい
- ふくらはぎが突っ張る
- 足首を上へ曲げにくい
- 膝を伸ばすと足首が特に硬い
- 同じ足首を何度もひねる
- 方向転換で外側へ崩れる
- 凸凹道や砂利道が怖い
- 靴底の外側だけ減る
- 足裏の外側に胼胝ができる
足首の硬さが強い場合と、横揺れが強い場合では、必要な支え方が変わることがあります。 自己判断で市販サポーターだけに頼らず、歩行と足部をまとめて相談してください。
疲労で悪くなるかを見る
CMTの歩きにくさは、短い距離では分かりにくいことがあります。 朝は歩けるが夕方につまずく、外出の帰りに足先が上がらない、通院後や買い物後に転びやすい、という形で出ることがあります。
| 疲労時のサイン | 考えやすいこと | 対策の方向 |
|---|---|---|
| 歩行後半だけ足先が引っかかる | 足首を上げる筋肉の疲労、代償歩行の限界 | 歩行距離の配分、休憩、AFO相談 |
| 夕方だけ足音が大きい | 着地コントロールが疲労で落ちる | 帰宅時間帯の靴・装具・移動手段の見直し |
| 外出後に腰や膝が痛い | 膝上げ歩行や体幹の代償が増えている | 歩き方、補助具、休憩、翌日の反動を確認 |
| 疲れると足首もぐらつく | 下垂足だけでなく足関節不安定性が目立つ | 靴だけで足りるか、足底板・AFOが必要か相談 |
| 翌日まで疲労が残る | 歩行量や外出計画が現在の状態に合っていない | 生活動線、通学・通勤、外出時間を見直す |
装具は「今この瞬間に歩けるか」だけでなく、「一日を通して安全に歩けるか」「翌日に疲労を残しすぎないか」を見るためにも検討されます。
靴・足底板・AFOを分けて考える
下垂足があるからすぐAFO、という単純な話ではありません。 困りごとの中心が、靴の不安定さなのか、足裏の圧の偏りなのか、つま先の引っかかりなのか、足首の横揺れなのかで、相談内容が変わります。
| 選択肢 | 考えやすい場面 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 靴の見直し | 靴によって歩きやすさが大きく変わる、踵の安定で不安が減る | 踵の硬さ、靴底、つま先の余裕、脱ぎ履き、AFO併用の可能性 |
| 足底板・インソール | 凹足、前足部痛、外側荷重、軽度のバランス不安がある | 胼胝、足裏の圧、靴との相性、足首の横揺れがどれくらい残るか |
| AFO | つま先の引っかかり、下垂足、足首の筋力低下、歩行困難、転倒リスクがある | 必要な支持、足首の動きをどこまで許すか、疲労、靴との併用 |
| 杖・歩行補助具 | バランス不安、長距離、外出、片側の不安定さがある | 手の使いやすさ、転倒場面、AFOや靴との併用 |
| 生活環境調整 | 家の中、夜間、浴室、階段でつまずく | 段差、マット、照明、手すり、室内履き、動線 |
AFOには種類があり、柔らかさ、足首の固定度、素材、靴との相性が異なります。 どのAFOがよいかは、歩き方、足部変形、筋力、感覚、生活場面を見て相談します。
装具相談につながりやすい場面
次のような時は、靴だけで様子を見るより、装具相談を考える価値があります。 装具相談は「もう歩けないから行うもの」ではなく、つまずき、転倒、疲労、代償歩行を減らすための相談です。
- つまずきが増えて転倒が現実的に心配になってきた
- 長距離だけでなく短距離でも足先が引っかかる
- 疲れる後半の崩れが大きく、外出後の疲労が強い
- 足首のぐらつきも強く、捻挫しやすい
- 靴やインソールだけでは変化が乏しい
- 膝を高く上げる代償が増え、腰や股関節が疲れる
- 駅、学校、職場、買い物で歩行不安が増えている
- 歩けるが、転倒を避けるために外出を減らしている
- 家の中でも敷居・マット・夜間トイレでつまずく
装具の検討は、歩行不能の話ではなく、つまずき・疲労・転倒を減らすための調整として考える方が分かりやすくなります。
記録しておきたいこと
相談の前には、次のような点を短く記録しておくと判断しやすくなります。 完璧な記録でなくても、「いつ・どこで・どちらの足が・どう崩れるか」が分かるだけで、相談内容が具体的になります。
| 記録項目 | 書き方 | 役立つ理由 |
|---|---|---|
| つまずく場面 | 平地、段差、階段、坂、駅、学校、職場、家の中 | どの環境で補助が必要か分かる |
| 左右差 | 右足、左足、両側、片側が強い | 装具や靴の調整、歩行評価につながる |
| 疲労との関係 | 朝と夕方、何分・何メートルで悪くなるか | 外出計画や装具の使用場面を考えやすい |
| 靴での違い | 柔らかい靴、踵が硬い靴、ハイカット、AFOあり | 靴・足底板・AFOのどれが必要か考えやすい |
| 転倒・捻挫 | 回数、場面、足首の崩れ方、腫れや痛み | 足首の横揺れや装具相談の材料になる |
| 代償動作 | 膝上げ、足を外へ回す、体を横へ振る、足音が大きい | 疲労や腰痛の原因を考えやすい |
| 生活への影響 | 外出を減らした、体育を避けた、通勤がつらい、旅行が不安 | 装具が生活を助ける目的かどうか整理できる |
「つまずきます」だけより、「駅の階段の下りで右足先が引っかかりやすい」「夕方の帰宅時に足音が大きくなる」の方が、相談しやすくなります。
受診で伝えたいこと
受診や装具相談では、「AFOが必要ですか」と聞く前に、今の歩き方で何が起きているかを伝えます。 動画、靴、靴底写真、足裏写真、転倒メモがあると説明しやすくなります。
| 伝え方の軸 | 例 | 持参するとよいもの |
|---|---|---|
| 場面 | 平地、駅、段差、長距離、急ぎ足、暗い場所、階段 | つまずいた場所のメモ、家の段差写真 |
| 左右差 | 右だけ、左だけ、両側だが右が強い | 左右が分かる動画、足裏写真 |
| 疲労との関係 | 朝は平気、夕方に悪い、長距離の後だけ悪い | 歩行距離、時間、翌日の疲労メモ |
| 足首の安定性 | つま先だけでなく足首もぐらつく、捻挫しやすい | 捻挫歴、靴底写真、外側荷重のメモ |
| 靴との関係 | ハイカットで少し安定する、柔らかい靴で悪い、AFOが入らない | 普段の靴、靴底の写真、インソール |
| 生活への影響 | 学校・仕事・通勤・買い物・旅行で困る | 困っている場面のメモ、学校・職場への共有内容 |
「AFOが必要ですか」より、「長距離で右足先が引っかかり、疲れると足首も不安定になる」の方が、靴・足底板・AFOの相談につながりやすくなります。
受診・装具相談メモ
受診前に下の項目を埋めておくと、短い診察時間でも伝えやすくなります。
1. 困っていること:つまずく / 転ぶ / 足音が大きい / 疲れる / 足首がぐらつく / 捻挫する / その他:____
2. よく起きる場面:平地 / 段差 / 階段 / 坂 / 方向転換 / 暗い場所 / 疲れた後半 / その他:____
3. 左右差:右が多い / 左が多い / 両方 / 分からない
4. つまずき方:つま先が引っかかる / 足を外へ回す / 膝を高く上げる / 足音が大きい / 分からない
5. 足首の状態:硬い / 横にぐらつく / 外側へひねる / 捻挫しやすい / 分からない
6. 靴との関係:靴で良くなる / 靴で変わらない / 柔らかい靴で悪い / ハイカットで良い / 分からない
7. 疲労との関係:朝から悪い / 夕方に悪い / 長く歩くと悪い / 通院・外出後に悪い
8. 今使っているもの:靴 / 足底板 / AFO / 杖 / 歩行器 / なし
9. 改善する条件:特定の靴で良い / 装具で良い / 休むと良い / 手すりで良い / 変わらない
10. 相談したいこと:靴 / 足底板 / AFO / リハビリ / 家の環境 / 学校・仕事の配慮 / その他:____
よくある質問
下垂足があれば必ずAFOですか?
一律ではありません。靴や足底板で足りる人もいれば、つま先の引っかかりや足首の不安定さが強く、AFOの方が相談しやすい人もいます。歩行場面、疲労、足部変形、転倒歴を含めて判断します。
疲れた時だけ悪いなら様子見でよいですか?
それだけで決めない方が安全です。疲れた時だけでも、転倒、外出制限、翌日の疲労、通勤・通学への影響があるなら相談する意味があります。
足首が硬いかどうかも大事ですか?
大事です。足先の上がりにくさだけでなく、足首の硬さや可動域も歩き方と装具適合に関わります。硬さが強い場合は、装具だけでなく可動域や姿勢の確認も必要になることがあります。
靴を変えればつまずきは改善しますか?
改善することはありますが、靴だけで足りるとは限りません。踵の安定、靴底、つま先の余裕で変わる人もいますが、足先の引っかかりや足首の横揺れが強い場合は足底板やAFOも相談します。
AFOを使うと筋力が落ちますか?
AFOは筋力を鍛える道具ではなく、つまずきや転倒を減らし、歩行を助けるための道具です。使い方、使用時間、運動との組み合わせは、主治医や理学療法士と相談して決めます。
急に片側だけ悪くなった時もCMTですか?
そうとは限りません。急な片側悪化、強い腰痛、しびれ、足首の腫れ、転倒後の痛みがある場合は、別の原因も含めて医療機関へ相談してください。
装具を使うと靴選びは変わりますか?
変わることがあります。AFOを入れやすい靴、踵が安定する靴、脱ぎ履きしやすい靴、足趾が圧迫されない靴を考える必要があります。装具と靴は別々ではなく、組み合わせて相談します。
家の中でも装具を考える必要がありますか?
家の中で敷居、マット、夜間トイレ、階段でつまずく場合は、室内履き、手すり、照明、床環境、装具使用の場面を相談する意味があります。家の中は裸足やスリッパで不安定になりやすい人もいます。
参考文献
-
Bird TD. Charcot-Marie-Tooth Hereditary Neuropathy Overview. GeneReviews.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK1358/ -
Scheffers G, Hiller CE, Refshauge KM, Burns J. Prescription of foot and ankle orthoses for children with Charcot-Marie-Tooth disease: a review of the evidence. 2012.
https://www.foundationforpn.org/wp-content/uploads/2017/08/Scheffers-2012-PTR_AFOs-for-CMT-Review_2012.pdf -
Kim A, Senczyszyn A, Bonanno DR, Menz HB. The effect of ankle-foot orthoses on gait characteristics in people with Charcot-Marie-Tooth disease: a systematic review and meta-analysis. 2024.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39276325/ -
Nonnekes J, et al. Management of gait impairments in people with Charcot-Marie-Tooth disease: A treatment algorithm. Journal of Rehabilitation Medicine. 2021.
https://medicaljournalssweden.se/jrm/article/view/2379 -
Charcot-Marie-Tooth Association. Bracing and Orthotics.
https://cmtausa.org/bracing-and-orthotics/ -
Johns Hopkins Medicine. Charcot-Marie-Tooth Disease.
https://www.hopkinsmedicine.org/health/conditions-and-diseases/charcotmarietooth-disease
CMTでは、足関節背屈筋力低下、凹足、感覚低下、足部・足関節筋力低下が歩行に関わります。靴、足底板、AFO、歩行補助具、生活環境の調整は、本人の状態に合わせて医療者と相談して決めてください。
まとめ
CMTの下垂足でつまずく時は、装具の話だけに急がず、足首の硬さ、足部変形、感覚、疲労、靴との相性、足首の横揺れを一緒に見る方が整理しやすくなります。
その整理があると、靴や足底板で足りるのか、AFOのような支持が必要なのか、どの場面で使うべきかを受診で話しやすくなります。
装具は「重症になったら使うもの」ではなく、つまずき、転倒、捻挫、疲労、外出制限を減らし、生活を続けやすくするための選択肢として考えることが大切です。
- 本ページは一般的な情報整理であり、個別の装具処方や治療方針を決めるものではありません。
- 急な片側悪化、強い痛みやしびれ、足首の腫れ、転倒後に歩けない状態がある場合は早めに医療機関へ相談してください。
- CMTの下垂足は、筋力低下だけでなく足部変形・感覚・疲労・靴との相性が重なって見えていることがあります。
- AFO、足底板、靴、歩行補助具、リハビリ、生活環境の調整は、主治医、理学療法士、義肢装具士などと相談して決めてください。

